はみだしものの一生

さいころから、わたしははみだしものでした。

 

母親の知り合いの家にお呼ばれしたときに、知り合いの子供たちに姉は遊ぼうといわれ

なつかれていたのに対し、私は一人でお絵かきをしていました。

そんなわたしを見て母が、ばかにしたようにふっと笑ったのを覚えています。

 

また、わたしには、いとこの兄弟がいるのですが、

そのうちの兄のほうが、卓球のペアを組むというタイミングで、姉を素早く選び、

「●●ちゃんがいいー」と高らかに宣言したのです。

当然わたしは傷つきました。

 

そのようなことが積み重なって、わたしは人に好かれる人間ではないのだという自覚が

芽生えていきました。

 

そして、人に好かれず、選ばれず、傷つくくらいなら、いっそ私のほうから人を拒絶して、傷つかないほうが良い。だから、わたしは、一人になることを選んだのだと思います。